October 25, 2009

ルワンダの涙 [Richard]

英題: SHOOTING DOGS
製作年: 2006年
製作国: イギリス/ドイツ

見た。終始眉間に皺を寄せながら見た。
途中何度も、「なんで、この映画を見てるんだろう。」と思った。
ルワンダでの大量虐殺の映画である。

映画を見るとき、通常は主要人物に感情移入して見てしまうが、この作品の場合、主演と思しき英国人青年は狂言回しであり、観客である自分の視点をシーンごとに転換させる仕事しかしていない。
それでも、ラストあたりでは、罪なき魂はないのだと実践して見せるが。

そもそもこの映画は、誰に、あるいは何処に感情移入できますか?と問うような映画であるように思う。
誰にも感情移入できない、あるいは感情移入する資格が自分にはないと思う、あるいは感情移入している自分を認めたくないと思う、そうして過ごす数時間を経て、どんよりと不安になる。

この映画の登場人物が着ている衣装が、自分たちが普段着ている衣装と変わらないところが、怖かった。

私にとってはそうした映画だった。今後何年も印象に残り続けると思う。

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