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December 04, 2012

(GMT)MEDIEVAL

さて、続いてプレーしたのは、(GMT)メディバルでした。
このゲームは、13世紀のヨーロッパを舞台にしたマルチゲームです。
各プレーヤーは、ゲーム盤上の複数の国家の指導者となってプレーし、ゲーム中、できるだけ税収のあがる領地を獲得し、ゲーム終了時に占領している土地の税収ポイント合計が多いプレイヤーの勝ちとなるゲームです。

しかし、このゲームの終了の仕方が変わっています。
前にもHPで書きましたが、実はこのゲーム、ゲーム盤の東端からモンゴルが攻めてきます。
モンゴルカードは7枚あり、カードが引かれると強制的に使用されます。
モンゴルは地図盤と戦い、モンゴルが勝つと、地図盤自体を破壊します。
そうして、7枚のモンゴルカードがプレイされると、(ほぼ)このゲームは終了します。

このゲームの地図盤は、分割された19枚の地図盤が連結されて構成されており、モンゴルが勝つと、その度にゲーム盤が小さくなっていくのです。破壊された地図盤に、各プレイヤーが支配を確立した領土がいくつがあろうとも、それは永久にゲームから失われてしまうのです。
恐るべしモンゴリアン。

ゲームも3人でプレーしました。
ふなきさんは「ベネチア、スペイン、ハンガリー」
たんさんは「神聖ローマ帝国、ムラービト朝、ビザンチン帝国」
私は「イギリス、ルームセルジューク朝、ロシア」を担当しました。

このゲームの初期配置の際、自分の担当する国と隣接する国を自分は選ぶ事が出来ないという制限がありますので、自分の担当する国は自然と地図盤上に散らばることとなります。
領土が最大の神聖ローマ帝国、海軍力がずば抜けているベネチアは1人のプレイヤーによって担当することはできないのです。

また、勝利条件が盤上の国の支配をできるだけ行うこととほぼ同義なので、私は、東方、ヨーロッパ、アジアと担当家を分散させました。
この結果、フランスを誰も担当する事が無く、ヨーロッパの(主に私が担当するイギリスの)草刈り場となりました。

ゲームの序盤は地図盤は8枚程度しか連結しておらず「狭い」ヨーロッパでの陣取りが行われます。
その後、神聖ローマ帝国とムラービト朝を抱えるたんさんが積極的に地中海を開発する為、積極的に地図盤カードを開いていきます。

実は、この戦略が的中し、地中海世界が明らかになる(地図盤カードが連結していき)とともに、たんさんの担当する国家群も伸長していきます。
本来であれば、ロシアを抱える私も積極的に地図盤カードを引き、東方世界を明らかにしていくべきだったのですが、イギリスによるフランスの植民地化にかまけているうちに、東方世界の開拓をおろそかにしてしまいました。

このため、2回目のモンゴル侵攻が、最東端の地図盤がポーランド・ロシアを含む地図盤となってしまいました。通常なら、遥か東方の辺境地から、じわじわとモンゴルが進出してくる筈なのに、そうした地図版がオープンになっていなかった為、ヨーロッパに近接したこの地域に、いきなりモンゴルが出現する羽目になったのでした。

結果、奮闘むなしくヨーロッパは破れ、ワールシュタットの戦いが再現されてしまいました。
大きな税収を誇る強国ロシアは一領邦を残し、国力のほとんどを粉砕され、タタールに臣従する羽目になってしまいます。そんで、私の担当する勢力は、大きく税収ポイントを落とすことになりました。

この戦いの後、
「地図盤東方に勢力を伸張させても、モンゴルがきたら水の泡だ」
という雰囲気が各プレイヤー間に広がり、イギリスの独壇場だった植民地フランスに各プレイヤーの目が向けられる事になってしまいます。

そうしたことから、イギリス(私)は各プレイヤーからアクションカードの標的にされ、災害が起こったのをこれ幸いと、内乱カードや教皇に寄る破門をつぎつぎと受け、ヨーロッパでは活動ができないような重度の麻痺状態に陥ってしまいます。

こうした中、神聖ローマ帝国(たんさん)やビザンツ帝国(たんさん)は着々と地中海を攻略し、ラテン王国やサルジニア・コルシカ等を手中に収めます。これを快く思わないベネチア(ふなきさん)は、マムルーク朝エジプトを攻略。地中海支配を突き崩そうとします。

こうしたせめぎ合いのなか、ゲームは、いつの間にか最終場面に突入。
かなりの高率でモンゴルカードが残りのデッキに入っている事がわかってきたので、東方・アジア世界が色褪せて見える各陣営は、ここでさらに、フランス攻略を過熱させます。

スペイン(ふなきさん)が、神聖ローマ帝国(たんさん)が、次々にイギリス(私)植民地のフランスを攻撃。私も植民地民兵をかき集めるべく、大枚をはたいて対抗するも、連続の攻撃に国庫が底をつき、ついに神聖ローマ(たんさん)に打ち破られ、国力を大きく下げてしまうことに。

そして最終番にデッキからあらわれて、次々と襲いかかるモンゴル。
もはやここまでかと諦めかけるものの、ここで、キリスト教国全体を代表したふなきさんが、果敢に「騎士団カード」を使用し、ヨーロッパ世界の防衛をします。
結局、このカードが効果を上げ、モンゴルを次々と撃退。たんさん1位のままゲームが終了しました。
感想からいくと、結構面白かったです。

複数国を担当することで、各プレイヤーともどこかで何かをする事が出来ますし、各プレイヤーとも何に主眼を置くかで、選択肢が複数ありますから退屈しません。

アクションカードの教皇などを巧みに使い、意味の無い十字軍を開始して、お金をためて自国の防衛にいそしむとか、地図盤を積極的に開いてヨーロッパ周辺を開発するとか、アクションカードを使って直接他のプレーヤーを妨害するなど、ヒマになる事がありません。

確かに運の要素も大きく、競技用のゲームには向いていないかもしれませんが、そのかわり、十分に歴史フレーバーを満喫できます。エルサレム王国を建設してみたり、ラトビアやプロシアに騎士団領を設立して、ヨーロッパの防波堤を築いてみたり、はたまた神聖ローマ皇帝(フリードリヒ2世)を何度も破門にしてみたり、集金する為だけに十字軍を行ってみたり。

教皇の衣を借りて、集金をし、権威を振りかざし、同胞を区別し、小邦を争って戦乱に明け暮れるうち、自らの世界自体が危機にさらされていくという、13世紀の混沌をじっくりと味わう事が出来ます。

このような、まあ、ゲームの出来としてはなかなか面白い部類に入るゲームが、何故今までプレーされてこなかったかと言えば、これはもう、ひとえに、このゲームのコンポーネントに欠陥があるからです。

このゲームは、ゲームの内容物だけではプレイが非常に困難です。
プレーに足りないものを挙げると、各種アクションカードのカードサマリーシート、各プレイヤー用のコイン目隠し、君主用DRMマーカー、また、地図盤カードは2倍のサイズでカードボードにするべきですし、最初に選べない国家勢力カードにも何らかの目印が必要です。

あと、カルカソンヌのような50点までを表示できる得点盤も必要です。欲を言えば、地図盤カードの背面は、アクションカードとは別の柄にするべきでした。(柄つきスリーブに入れればいいかもしれません。)
また、支配マーカーもゲーム付属の物は全く使う気になれません。
十字軍表示用のマーカーには「防御時+2修正」の表示が必要でしたし、その他各種マーカーにも、効果やその状態を取り除くための条件などがリマインダー代わりに駒の裏表を使って表示されるべきでした。

今回のセッションでは、これらのうち、どうしても必要なものだけを自作してプレーしてみましたところ、まあまあの感触を得られました。
開始から終了まで、およそ4時間でした。たぶん次回以降は2時間でプレイが可能でしょう。

というわけで、
(GMT)メディバルは、良いものを持っているのに紐解かれないという、悲運のゲームなのでありました。

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